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43 快適な室内環境を目指して

断熱化・気密化した住まいは、室内の快適性が向上します
健康を左右する、人が感じる室内環境の快・不快のしくみを知っておきましょう

■ほどよい快適とは
日常生活を振り返ってみると、屋外より屋内にいる時間が圧倒的に長いことは明らかです。
私たちは生涯のほとんどを天井・壁・床に囲まれて生きているといっても過言ではありません。
なかでも1番多くの時間を過ごすのが住まいです。
寒い冬、暑い夏に「ほどよい」とは、どのような環境でしょうか。
冬の晴れた日、よく陽のあたる縁側を想像してみてください。
窓を開け放していてもポカポカ暖かく過ごせます。また、真夏のアスファルトの道路と比べて、緑の茂った木陰はどうでしょうか。
少しの風が吹くだけでも涼しく、いかにも快適な感じが想像されます。
このように、夏に気温が高くても不快ではない状況、冬に気温が低くても気持ちよく過ごせる状況があります。
冬のひだまりや夏の木陰に感じる快適な温熱環境のルールを知り、家づくりに取り入れましょう。



■快適のカギは熱の伝わり方にあり
人が感じる快・不快には、熱の伝わり方が大きく関係しています。
熱は、温度の高いほうから低いほうへと移動し、次の3つの方法で人の体に伝わります。

・伝導  物質(個体)を介して熱が伝わること。モノに触れている部分から、人体に伝わります。
・対流  液体や気体を介して熱が移動すること。室内温度による暑い・寒いは対流によるものです。
     エアコンの温風や冷風で伝わる熱も同じです。
・放射  温度差がある物体間で熱が移動すること。たき火にあたると暖かいの放射によるものです。



■不快な結露を防ぐには
快適な暮らしを妨げる要因として、暑さ寒さだけでなく、冬の結露も問題になります。
これについては、窓と外壁、屋根の断熱・気密性能を上げることで、壁面や窓の表面結露を防ぐことが可能です。

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