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40-3 住宅の耐震(番外編)

国産材での家づくり

■国産材で森を再生
日本の戸建て住宅の多くは木造ですが、使用木材の大部分は外材で、国産材はわずか2割ほど。
かつては9割を超えていましたが、外材との価格競争に敗れ、日本の林業自体が斜陽になっています。
しかし住宅に国産材を使うことは、様々なメリットを生み出します。
木材代金が山に換金されて林業が成り立ち、植林→手入れ→伐採→植林の循環により豊かな森が生き続けられるからです。
さらに、森林の世代交代によりCO2の吸収力が高まります。
たとえば杉の場合、CO2吸収のピークは樹齢20年で、その後徐々に減少します。
そこで建築材として適齢期を迎えた木を伐り、新たに植林することで若木の旺盛なCO2吸収を期待できるのです。

■風土に合う地元材
国産材というと、天然林では秋田杉・青森ヒバ・木曽桧、人工林では吉野杉・尾鷲桧・天竜杉といった
ブランド木材が有名です。
しかしこれに限らず多くの都道府県には材木の産地があり、それぞれの特色のある林業が行われています。
建てる場所に近い産地の木材を使えれば、木材輸送のエネルギーを減らし、
地域の産業振興・環境午前にも貢献できます。
香りや肌触りがよくリラックス効果が高い、冬暖かく夏はヒンヤリした感触が得られる、湿度の調整機能、
防虫効果など、木の家には住む人の健康にとって多くの利点があります。
使用する木材が、国産材とりわけ地域で産する材ならば、住み心地と環境面で一隻胃腸の選択です。

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