新築住宅を購入後、いよいよ引渡し。
待ちに待ったマイホームへの第一歩ですが、同時に不安もつきものですよね。
「本当にきちんと建てられているのか」「何か不備はないか」
「書類はすべて揃っているのか」など、引渡し前に確認すべきことはたくさんあります。
そこで、この記事では家を引き渡す際のチェックポイントについて解説していきます。
□家引き渡しチェックリスト:後悔しないために必ず確認すべき項目
せっかくの新築住宅、後悔なく気持ちよく新生活をスタートするためには、引渡し前にしっかりとチェックすることが重要です。
ここでは、内覧会から引渡しまでのスケジュール、そして、必ず確認すべき書類について解説していきます。
1:内覧会から引渡しまでのスケジュール
新築住宅の引渡しは、契約から始まり、建築、完成検査、そして引渡しという流れで進んでいきます。
契約から引渡しまでの各段階で、重要な確認ポイントがありますので、しっかりと把握しておきましょう。
2:内覧会
内覧会は、建物の完成状態を、買主が確認する重要な機会です。
「見た目で完成している」だけでなく、施工不良がないか、契約通りの仕様になっているかなどを、しっかりと確認する必要があります。
3:引渡しまでの流れ
内覧会後、補修が必要な場合は、建築会社に依頼し、補修が完了してから改めてチェックを行いましょう。
そして、すべて問題なければ、いよいよ引渡しとなります。
引渡し時には、残代金を支払い、鍵を受け取ります。
また、この際に、重要書類の確認も忘れずに行いましょう。
□引渡し前に必ず確認すべき書類チェックリスト
引渡し時に受け取る書類は、住宅の品質や保証に関する重要な情報が含まれています。
これらの書類をしっかり確認することで、将来発生するかもしれないトラブルを未然に防ぐことができます。
以下に、引渡し前に必ず確認すべき書類をリストアップしました。
1:建築確認申請書(副本)・確認済証・中間検査合格証・検査済証
建築確認申請書は、建築基準法に基づき、建築物の安全性を確認するために提出する書類です。
確認済証は、建築物が建築基準法に適合していると確認された証です。
中間検査合格証は、建築途中の段階で行われる検査で、合格したことを示す書類です。
検査済証は、建築が完了した後に行われる検査で、合格したことを示す書類です。
2:設計図書(竣工図書)
設計図書は、建築物の設計内容を詳細に記した書類です。
竣工図書は、建築が完了した後の設計図書で、実際の建築状態を反映したものです。
3:打合せ記録
設計段階から引渡しまでの間に行われた打ち合わせ内容を記録したものです。
契約内容や仕様変更などの記録を確認しましょう。
4:地盤調査報告書・地盤改良施工報告書
地盤調査報告書は、建築地の地盤の強度や性質を調査した結果をまとめた書類です。
地盤改良施工報告書は、地盤改良工事の内容を記録した書類です。
5:設備機器等の取扱説明書
住宅に設置されている設備機器の使用方法やメンテナンス方法が記載されています。
6:保証書
住宅本体や設備機器などの保証内容が記載されています。
保証期間や保証範囲などを確認しましょう。
7:保険付保証明書
瑕疵保険に加入している場合、保険の内容が記載されています。
瑕疵保険は、住宅に欠陥が見つかった場合に、補修費用を補償する保険です。
8:アフターサービス規準書
引渡し後のアフターサービスに関する内容が記載されています。
保証期間や修理対応など、詳細を確認しましょう。
9:住宅性能評価書(設計住宅性能評価書/建設住宅性能評価書)
住宅の性能を評価した書類です。
住宅性能評価書は、任意の制度ですが、取得することで、住宅の品質や性能を第三者機関によって評価してもらうことができます。
10:重要事項説明書に記載された書類(建売住宅の場合)
建売住宅の場合、重要事項説明書に記載された書類が、引渡し時に渡されることがあります。
これらの書類も、しっかりと確認しましょう。
11:工事完了・引渡し証(注文建築の場合)
注文建築の場合、工事が完了し、引渡しが行われたことを証明する書類です。
12:鍵の引渡し証
住宅の鍵の引渡しを受けたことを証明する書類です。
13:工事会社の一覧(注文建築の場合)
注文建築の場合、工事に携わった工事会社のリストです。
必要に応じて、工事会社に直接連絡を取ることができるように、保管しておきましょう。
14:工事監理報告書(注文建築の場合)
注文建築の場合、建築士が工事監理を行った内容が記載されています。
15:登記識別情報
住宅の登記情報を確認するための書類です。
登記情報を確認することで、住宅の所有権が正しく移転されていることを確認できます。
□まとめ
新築住宅の引渡しは、人生における大きなイベントです。
事前にしっかりと準備しておくことで、安心して新生活をスタートすることができます。
今回紹介したチェックリストを参考に、内覧会から引渡しまでのスケジュール、そして、必ず確認すべき書類を漏れなくチェックし、後悔のないマイホームライフを実現しましょう。