冬の寒さが厳しくなると、水道管の凍結が心配になりますよね。
特に寒冷地に住む方にとって、水道管の凍結は大きな問題です。
ですが、そんな冬の水道トラブルを防ぐために、不凍栓という便利なアイテムがあるのをご存知でしょうか?
不凍栓を正しく使えば、初心者の方でも簡単に水道管の凍結を防げます。
今回は、不凍栓の仕組みと正しい操作方法、および重要性について詳しく解説していきます。
□不凍栓とは?仕組みと基本的な使い方について
不凍栓は、水道管内の水を地中に排水することで、水道管の凍結を防ぐ役割を果たします。
その仕組みは意外とシンプルで、初心者の方でも操作方法を覚えれば簡単に使いこなせます。
1:不凍栓の基本的な構造
不凍栓は、大きく分けて水抜きハンドル、立上り管、水抜栓(排水部)の3つの部分で構成されています。
水抜きハンドルを操作することで、立上り管内の水を水抜栓から排水し、水道管内の水を抜けます。
2:水抜き操作の手順
不凍栓を使って水道管内の水を抜くには、以下の手順で操作します。
・水抜きハンドルを「水抜」の方向(右回り)に止まるまで回す
・蛇口を開けて、水を抜く
・水抜きが終わったら、蛇口を閉める
ここで注意したいのは、水抜きハンドルは必ず止まるまでしっかりと回すことです。
中途半端な状態だと、水が出っぱなしになってしまうので要注意です。
3:通水操作の手順
・春先など、凍結の心配がなくなったら通水操作
・蛇口が閉まっていることを確認
・水抜きハンドルを「通水」の方向(左回り)に止まるまで回す
このように、不凍栓は操作方法さえ覚えてしまえば、初心者の方でも簡単に使えるアイテムなのです。
正しく使って、冬の水道トラブルを未然に防ぎましょう。
□凍結のリスクと不凍栓の重要性
寒冷地に住んでいる方なら、不凍栓を使わないことのリスクについて理解しておく必要があります。
せっかくの不凍栓を使わないがために、水道管が凍結・破裂してしまっては大変ですからね。
1:凍結のリスク
寒冷地で不凍栓を使わずに放置すると、水道管内の水が凍ってしまうリスクが高まります。
特に気温が下がる夜間や早朝は要注意です。
一度凍結してしまうと、溶けるまで水が使えなくなるので不便ですし、運が悪いと水道管が破裂することも。
2:破裂のリスク
水道管が古くなって劣化していると、凍結による水の膨張に耐えられずに破裂してしまうことがあります。
破裂すると、水が噴水のように吹き出して、無駄な水道料金がかさんでしまいます。
さらに、水道管を引き直す工事が必要になれば、費用も時間もかかってしまいます。
凍結や破裂のリスクを避けるためには、不凍栓を正しく使って、しっかりと水抜きをしておくことが何より大切です。
面倒だからと使わないでいると、あとで高額な修理費用を払うことになりかねません。
不凍栓を使うことで、水道トラブルを未然に防ぎ、快適な冬を過ごしましょう。
□まとめ
不凍栓は、水道管内の水を排水することで凍結を防ぐ、寒冷地での冬の必需品です。
水抜きハンドルを操作するだけの簡単な仕組みなので、初心者の方でもすぐに使いこなせます。
一方で、不凍栓を使わないでいると、水道管の凍結や破裂のリスクが高まります。
凍結すれば不便ですし、破裂すれば高額な修理費用がかかってしまいます。
快適で経済的な冬を過ごすためにも、不凍栓を正しく使って、しっかりと凍結対策をしておくことが大切ですね。