家を購入するという大きな決断を前に、多くの人が経済的な不安を抱えています。
この記事では、そんな不安を解消するために家の購入に関する予算の決め方、その内訳、さらには予算オーバー時の対処法まで合わせてご紹介します。
□家の予算の決め方とは?
1.総予算の平均と年収に基づく目安
家を建てる際の総予算は、一般的には年収の5〜6倍程度が目安とされています。
たとえば、年収400万円の場合、総予算は2,000〜2,400万円が適切です。
この数字はあくまで目安であり、家庭の経済状況や自己資金の有無によって変動する可能性があります。
2.費用の内訳を理解する
家を建てる際の費用は、「土地購入費」「建物建設費」「諸費用」の三つに分けられます。
土地と建物にかける予算の配分を事前に決めておくことで、スムーズな家づくりが可能です。
諸費用には、建築契約にかかる各種手数料や引っ越し費用が含まれ、これらは物件価格の約1割位と考えるのが一般的です。
3.総予算の設定が先決
総予算を設定しておかないと、理想の土地が見つかった際に即決できない可能性があります。
総予算を決定する際には、年収や貯蓄額をもとに計算し、その上で土地や建物にかける費用の配分を決めましょう。
4.資金繰りの計画も忘れずに
諸費用は現金で用意する必要があります。
この部分の資金繰りも計画に含め、全体の予算設定を行うことが重要です。(現在は金融機関によっては借入も可能です)
□予算オーバー時の対処法
1.シンプルなデザインを選ぶ
デザインやレイアウトが複雑になると、コストが増加する傾向があります。
シンプルな設計を選ぶことで、総コストを抑制することが可能です。
2.水回りを集約する
水回りを複数のフロアに分散させると、排水工事が複雑になりコストが上がります。
水回りを一箇所に集約することで、施工費を削減できます。
3.設備のグレードを落とす
高品質な設備は高価です。
予算オーバーの場合、設備のグレードを落としてコストを抑えることも一つの方法です。
4.自分で設備を用意する
照明器具やエアコンなど、後付けできる設備は自分で用意することでコストを抑えられます。
特に照明器具は自分で簡単に設置できるため、コストを節約したい場合は自分で用意することを検討しましょう。
(安いエアコンは電力消費量が多いですし、エアコンの工事に拠っては気密、防水が損なわれてしまいますのでご注意が必要です)
5.構造部分や断熱には妥協しない
柱や梁などの構造部分(木材は小割材にもグレードがあります。B、A、Sグレードとあります、ローコストの住宅は主にBグレードが主体になります)断熱に関わる屋根や壁、窓などは(トリプルサッシ等)、住宅の安全性や快適性に直結しています。(コストとの兼ね合いもありますので、大きい窓はトリプルサッシにしてその他はペアでも充分かと思いますし、断熱等級もイニシャルコストにたいして、光熱費のリターンも鑑みながら検討をお薦めします)
これらの部分には妥協せず、高品質なものを選びましょう。
□まとめ
家を購入する際の予算設定は、多くの人にとって一生に一度の大きな決断です。
この記事で紹介した方法を参考に、理想の家づくりと現実的な予算設定のバランスを見つけてください。
予算だけでなく、その内訳や予算オーバー時の対処法もしっかりと把握して、安心して家を購入しましょう。