「気密性が高い家は息苦しくて住みにくい」
「気密性は高ければ高いほど良い」
このようなことを、見たり聞いたりしたことはないでしょうか。
これらのことを全て信じてしまうと、結局どちらが正しいのか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、気密性の高い家に住むメリットとデメリットについてお伝えします。
□気密性の高い家に住むメリットは?
気密性の高い家に住むメリットは3つあります。
*光熱費を抑えられる
気密性を高めることで、断熱性能が向上して光熱費を削減できます。
気密性の高い家は隙間が少なく、室内の空気が漏れにくいので、冷暖房効率が上がります。
*汚染物資の侵入を防げる
気密性が高い住宅は換気性能が向上するだけでなく、花粉やPM2.5などの侵入を防げます。
汚れた空気を排出し、キレイな空気をしっかり取り込むためには、すき間の少なさが重要ですが、先程も述べたように気密性の高い家は隙間が少ないです。
そのため、花粉症の症状が軽減されたという声も多数あります。
*家が傷まない
気密性の高い家は、結露しにくくカビが生えにくいので(第1種熱交換機型換気扇設置の場合は特に良い)、家も傷みにくいのが特徴です。
すき間から外気が侵入するのを抑えられるため、室内外の温度差が発生しにくくなっています。
一方で、気密性の低い家は、すき間から暖気や冷気が侵入し、充分に換気扇が機能せずにシックハウスに悩まされます。
□気密性の高い家に住むデメリットはある?
ここまでは、気密性の高い家に住むメリットを3つ紹介しました。
一方で、デメリットが2つあります。
1. 定期的な換気を意識しなければならない
気密性の高い家では、換気を意識しないと健康面に被害を与える可能性があります。
そのため、家の設計をする際は、換気性能にもこだわらなければなりません。
換気をせずに過ごしていると、カビやダニ、ホコリ、建材の化学物質が原因でシックハウス症候群といった病気を発症することもあるので、十分に注意しましょう。
2. 気密測定が必須
気密性の高い家にするためには、気密測定が必須です。
気密測定とは、扇風機のような機械で建物内の空気を外に出し、その際の外側と内側それぞれに生じる気圧の差を計測します。
気密測定をすることによって、どのくらいのすき間があるかを測定できます。
□まとめ
気密性の高い家に住むのは、光熱費を抑えられたり、汚染物質の侵入を防げたりなどのメリットがある一方で、定期的な換気扇を意識しなければいけなかったり、気密測定が必須であったりなどのデメリットも存在します。
そのため、メリットとデメリットを比較・検討した上で、気密性の高い家に住むかどうかを決めるようにしましょう。