冬場に朝目覚めると喉が乾燥して痛い、カラッとした室内で乾燥していると感じる、このような経験はありませんか。
特に近年、冬場でも温かい住宅として注目されている高気密高断熱住宅は、乾燥しやすいことで知られています。
今回は、高気密高断熱住宅が乾燥する理由とその乾燥対策についてご紹介します。
□高気密高断熱住宅が乾燥する理由とは?
乾燥は、難しく説明すると相対湿度が低いことを意味します。
相対湿度とは、どれだけ水で満たされているかという割合のことです。
例えば、200シーシー入る室内に100シーシーある状態と、500シーシー入る室内に100シーシーある状態では、後者の方が相対湿度が低いことがわかります。
この室内にどれくらい入るのかという相対湿度の分母となる部分は、飽和水蒸気量という室内に含める水の量で決まります。
この飽和水蒸気量は、暖房を使って室温を上げると大きくなります。
これが、冬場に暖房を使うことで、室内が乾燥する原因です。
では、なぜ高気密高断熱住宅が乾燥しやすいのかご紹介します。
相対湿度の分子となる室内の水蒸気は、空気中にもともとある水蒸気と、お風呂や日常生活から出る水蒸気、暖房で使用するガスや石油ストーブから出る水蒸気の3つが主でした。
高気密高断熱住宅は、住宅自体が温かいので暖房を使用することが少ない傾向があります。
そのため、従来の住宅よりも室内の水蒸気量が少なく、相対湿度が低く、乾燥している状態になるのです。
□高気密高断熱住宅の乾燥対策とは?
*加湿器を設置する
加湿器を設置する方法は、乾燥対策として最も一般的な方法です。
加湿器の購入費用がかかりますが、湿度を上げる効果は抜群でしょう。
購入する際の注意点は、適した部屋の大きさがあるので自身の部屋に適したサイズの加湿器を購入するようにしましょう。
*洗濯物を室内干しする
濡れた洗濯物を干すことで、その洗濯物の水分が部屋の湿度をあげてくれます。
高気密高断熱住宅は、室内干しでも洗濯物が早く乾くので一石二鳥です。
*暖房の温度を下げる
暖房温度が高くなっていると、なかなか湿度は上がりません。
そのため、可能な範囲で暖房の温度を下げることをおすすめします。
部屋が寒いが乾燥が気になるという方は、加湿機能がついているエアコンもおすすめです。
□まとめ
今回は、高気密高断熱住宅が乾燥する理由とその乾燥対策についてご紹介しました。
高気密高断熱住宅の乾燥でお悩みの方や高気密高断熱住宅について知りたい方が、参考にしていただけると幸いです。
高気密高断熱住宅に興味がある方は、ぜひ当社までお問い合わせください。