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42 床下・小屋裏の湿気対策

木現代の家つくりは、昔に比べて湿気がこもりやすくなっています。
湿気は木材を傷めるばかりではなく、土台にも影響を与えます。
ここでは湿気を防ぐにはどうしたらよいのか見ていきましょう。


■床下の湿気は大敵
シロアリや腐朽菌・カビの被害のほとんどが床下から始まるのは、床下が最も浸水や湿気にさらされるかです。
建物に作用する水分・湿気のうち、生活用水の水漏れと地面からの湿気はいずれも床下に表れます。
また、結露水は窓や壁につくものと思われがちですが、床下に用いた補強金物に発生する結露水も実は土台や柱を傷める原因になっています。



■床下を防湿仕様に
昔の家では、内風呂や床下の配管もなく、気密性が低いので結露もありませんでした。
土壌からの湿気はあったものの、コンクリート基礎ではなく高床だったため、床下が開放されている状態で、
湿気がこもらないつくりでした。
この点において現代の家は、湿気を防ぐには不利なつくりといえます。
調湿材を置くなど建築後に行える対策もありますが、設計段階で検討しておくべきことがほとんどです。
暮らし始めてから床下材や配管の点検が容易に行えるよう、床下点検口を適所に設けておく必要があります。


■小屋裏にも換気が必要
小屋裏とは、屋根と天井の間にある空間のことをいいます。
のこ部分の空気はたいていの場合よく乾いていて、木材を腐らせることは少ないのですが、
建物には必ず小屋裏換気口が設けられています。
①夏の小屋裏温度上昇の緩和
 屋根面に受けた熱射はそのまま小屋裏に伝わり、高温になる
 この熱を換気口から逃がし、小屋裏の温度を外気温程度に下げる
②冬の結露防止
 暖房で温かく湿った空気が小屋裏に流れ込むと冷えた空気に触れ結露が起きる
 これを早く乾かすことと、外気温に近づけることで屋根材の裏面の結露を防止

万が一 屋根に雨漏りが起こったとき、濡れた小屋裏の部材が長く湿ったままになることを防ぎます。
床下同様、小屋裏も点検が行えるよう、天井からの出入り口を確保しておく必要があります。

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