■バランスよく配置
耐力壁の量が足りていて、留め付けがしっかり行われていても、地震時に建物が大きく破損することがあるのは、
ねじれが原因です。
ねじれは耐力けきの配置が片寄って、バランスが悪いと起こります。
建物には2つの中心があります。
1つは重さの中心である「重心」で、概ね建物平面の中心辺りにあります。
もう一つが「剛心」で、建物の堅さの中心です。
2つの中心「重心」と「剛心」の位置が離れれば離れるほど、そのねじれが大きくなり、建物は大きなダメージを受けます。
■床の強さも重要
床は人や家具の重さを支える部分ですが、もう一つ重要な役割があります。
床にもかかる横から力を、耐力壁に伝達する役目です。
建物全体が一体となって地震や台風に抵抗するためには、床や屋根の水平面の強さや剛性も重要なのです。