家を建てようとしている土地が、どんな成り立ちや特徴をもらっているかを知っておくことは重要です。 地表の外観や形状によって分類されるその土地の地形は、地盤の良し悪しを知る手がかりとなります。
■地形を知る 日本の地形は大まかに、山地、丘陵地、台地、低地の4つに分類することができます。 ●山地・丘陵地:地盤は良好。ただし、宅地利用地は切土や盛土されていることが多いので注意が必要 ●低地(扇状地):地盤は普通。土石流や河川洪水による浸水のおそれがある。 ●台地:地盤は良好。ただし、切土や盛土されている場合には注意が必要。 ●低地:地盤は軟弱。杭を打つなどの地盤対策が必要。一般的に洪水被害を受けやすい。 ■地質を知る 地形とともに知っておきたいのが地質です。 なぜなら、地形や地質の違いをもとに、地盤の強度を推測できるからです。 形成時期が最も古い山地は固い地盤から、続いて古い丘陵地は軟岩から成り、 台地もまた洪積世までに 形成された古い地質で、比較的安定した地盤が多いといわれています。 それに対して低地は、沖積地になってからつくられた新しい地層をもち、雨水や地下水が集中するなど影響から、 軟弱で不安定な地盤が多いとされています。 川・池の近くや坂道の下のほか、水に関係する文字が地名に使われている場所は低地であることが多いため、 地盤調査を行い、その結果を踏まえて対策をする必要があります。