多くの住宅で、屋根はのあるかたちに作られています。 部屋の天井は水平に作るのが一般的で、屋根と天井の間に三角形の空間が生まれます。 そこを利用するのが、ロフトや屋根裏収納です。 ■法律では「小屋裏物置等」 ロフトも屋根裏収納も、法的には区別がなく、どちらも「小屋裏物置等」という扱いになります。 住宅の床面積や階数に算入されないプラスαの空間ですが、天井高、広さなどの条件を充たす必要があります。 たとえば2回の屋根裏に設けるなら、2回の床面積の1/2未満で、天井の高さは1.4m以下が条件。使用用途は収納に限定されます。 この条件を超えると「小屋裏物置等」の扱いから外れ、建物全体が3階建てとみなされ、厳しい法規制が課せれます。 ■収納として使う 2階の屋根裏収納は日常的に使う物の収納には向きません。 取り外したり折りたたんだりできるはしごがスペースを節約するためによく設置されますが、 大きな物や重いものを片手で持ち、不安定な体制で昇降するのは、限度があります。 天井高は1.4m以下と決まっているため、かがんだ状態での作業となるので、頻繁に出し入れする必要のない物の置き場にしましょう。 ■使えるロフトのつくり方 リビングやダイニングの吹抜けの、さらに上の部分をロフトとして使う方法があります。 出入りは2階の床から1m程度上がるだけなので、使いかってもよいはずです。 この場合は、「小屋裏物置等」の扱いにならないので、2階の床面積として計上しなければなりませんが、 スペースの有効利用といった点ではおススメです。