子どもはある年齢になると一人になれる場所を必要とします。これは自立に向けての大事な一歩です。 どんな人になってほしいのか思い描きながら、子供部屋について考えていきましょう。 ■気配の分かる場所に 家族とずっと一緒だった子に、独立性の高い個室をいきなり与えても、寂しさから活用せず、 子どもの物置部屋になっていることがよくあります。 せっかく作ったのだからと、そんな部屋に居るように強要するのも問題です。 一歩踏み出せば、ぱっと家族に入っていける距離感を大事にしたいものです。 ■どうつくる 兄弟姉妹のいる場合。2部屋分の大きさの1室を「共有」することから始めるのがよいでしょう。 上の子が下の子の面倒をみたり、兄弟同士で折り合いをつけながらスペースを使うことを学びます。 当初から2室つくる場合は、一方を共有の勉強部屋、もう一方を寝る部屋とする方法もあります。 ■成長に応じた子どもの居場所 子どもといっても。生まれてから大人になるまで20年近くを要するのですから、相応しい居場所も変わっていきます。 1室を与えてあとは子ども任せではなく、その子の成長の度合いに合わせて、柔軟に見直しいくことが求められます。 はじめはワンルームで使っていた兄弟の部屋も、本棚や洋服入れなどの家具を仕切りに使い、各自のスペースをつくる時期が来ます。 その後、間仕切り壁や建具でしっかり区切る必要が出るかもしれません。