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19-1 使える収納を

「収納が多い家を」という声をよく聞きますが、果たして収納が多ければ、雑然として家が片付くのでしょうか。
本来の収納の意味を考えて、無駄の少ない空間の実現を目指しましょう。

■ どのくらい必要か
・「もっと収納をは」禁句!
 収納場所が足りず、あふれ出した品々が部屋の隅に置かれている。多くの家で目にする光景です。
 不用品やあまり使わないものに大きなスペースを割き、何がどこにあるかわからない不自由な生活から抜け出すには、
 日頃の意識改革が欠かせません。

・把握できる量が適量
  納戸や押し入れの奥、キッチンの吊戸棚など、いくら考えても何が入っているか思い出せないことがあります。
 何年も使っていないもの=不用品といってもよいでしょう。
 物をもつ量は、自分の管理できる範囲を超えないようにすることを習慣づけたいものです。



・収納の目的はしまうこと?
 たくさんの物を効率よく納めることは大切ですが、それが収納の目的ではありません。
 住まいにあるすべての物は、しまうためにあるのではなく、使うためにあります。
 収納とは「使うものの、使わない時の定位置」ととらえ、使う際に取り出しやすく、簡単にしまえるよう考えてみましょう。



・収納は適材適所に
 物の量をコントロールすると同時に、「どこにしまうか」に気を配ることが大切です。
 ミシンを居間で使いたいのにしまってあるのは和室の押し入れ。
 これでは、出しっぱなしになるか、出し入れが面倒でミシンを使わなくなってしまうかになりそうです。
 また、納戸などの大きな収納室にしまうべき物は限られるのに、スペースがあるからと何でも置いてしまうと、とても使いづらくなります。
 家事や生活の動きに合わせて、物のしまい場所を計画するのが、収納成功のカギです。
 
 

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