各家庭において、トイレほど欠かせない設備はありません。家族全員が毎日数回利用します。 安らげる空間づくりを心掛けたいものです。快適なトイレとは何か、考えていきましょう。 ■快適なトイレとは ・2つのトイレ 2階建て以上の住まいでは、トイレを2つ設けているのが一般的になってきました。 使用目的も少しずつ異なり、1階の玄関近くのトイレは、家族だけでなく来客も使うトイレとして、 2階のトイレは家族だけのプライベートなスペースとして使われます。
・ユニバーサルデザインに お年寄りの住まいに限らず、トイレは体調を崩したときでも利用しないわけにはいかない場所ですので、 バリアフリー化は欠かせません。 また、将来介助が必要になる可能性を考えると、広めにつくっておいて間違いありません。 ・手洗器がほしい トイレのタンクに付属する手洗いは場所をとらずよいのですが、使いにくい点もあります。 使用時に水をまわりに飛ばしやすい。汚れても掃除がしにくい、用を足した後に体の向きを180度回転 しなければならない、などです。 最近は1畳大のトイレにも設置できるコンパクトなものもありますので、検討してみるとよいでしょう。 ・トイレの収納 トイレットペーパーなどのストック品や掃除用具などは、出しっぱなしでは見苦しいだけでなく、 汚れやすく掃除の邪魔になります。 奥行の浅いちょっとした棚板を壁に設置しておくと、一輪挿しや本など置けて、トイレ空間が和みます。 ・仕上げ材選び 床はとかく汚れやすいの場所ですから、清潔を保つため、掃除のしやすさを優先します。 においの元を吸着や分解する壁素材があるので、そういったものを用いると気持ちのよいトイレになります。 ・小便器は? トイレを清潔にといっても、男の子の多い家ではなかなか難しいようです。 小便器の設置は使う側も便利ですが、掃除しなければならない器具がひとつ増えるわけですから、 よく検討しましょう。