そもそも家とはどういうもので、どうあるべきか。間取りを考える前に、今一度家づくりでポイントを紹介します。 ■なぜ家をつくるのか 人は必ず住居を必要としますが、ただ雨風をしのげればよいだけでなく、より安全に、より楽に、より快適に暮らせる、 安定した居場所を、と願いものです。 ■4つのポイント 家族がふれあいをもちながら、長く健康に生きるための家。そんな住まいづくりのために4つのポイント確認しましょう。 ・長持ちする家・・・しっかりとした構造にすることと、家族の変化にも対応できるつくりとすることが家の寿命を伸ばすポイント ・自然と共生する家・・・日照・通風を最大限に享受でき、四季の変化が感じられ、無駄なエネルギーを使わないつくり ・社会・地域とつながりのある家・・・家の外観や庭のつくりも「向こう三軒両隣」の感覚を大事にして、周囲への気配り ・広がりのある家・・・通風や採光、家族のつながりを大事にし、平面的にも立体的にも広がりを ■広がりのある間取りを これまでに多かった家のつくりは南側に部屋がずらりと並び、廊下を挟んで北側に水まわりや階段というものでした。 現在は生活を分断せず、風通しがよくて広がりのあるすまいとするには、家族の集まる居間や食堂を中心として、 そこから各部分へつながりをつくっていきます。 まずは生活のさまざまな場面を思い描き、その暮らしがその間取りの家で無理なく展開できるか、自分たちが 一番大事にしたいことが叶えられるかといった視点で間取りを眺めてみてください。