みなさん、こんにちは。 「かくれ脱水症」ってご存知ですか。 脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴です。 脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかないため 有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼びます。 脱水症は、炎天下の野外で激しい運動や労働をしたときだけに起こるものではありません。 さまざまな状況で起こり、その前触れとなる「かくれ脱水」はいつでも起こります。 なかでも注意したいのは、①屋内、②夜間、③運転中という3つのシチュエーションです。 実は脱水症の多くは屋内で起こります。 マンションのように気密性の高い集合住宅では、風通しが悪くなり、かいた汗が蒸発しにくく 体温が下がりにくいため熱中症のリスクがあがるのです。 「かくれ脱水」になっているのに、今迄はそれが気づかないままに放っておかれることが多かったのです。 医者にかかる脱水症の患者さんは、すでに発症してから数日経っている中度以上で命の危険を伴うものでした。 本格的な脱水症になる前に有効な対策をとり、重症化しないよう十分注意が必要です。